こんにちは。
久留米市の西鉄久留米駅から徒歩1分、新古賀病院の向かい側、
明善高校 久留米高校 公立上位高校受験専門塾 久留米まなび舎の塾長です。
当塾は自由度の高い個別指導スタイルの学習塾です。
昨年までなら今は夏休みに入った時期です。
今年は学校がまだまだ続きます。
でもやることが減ったわけではありません。
短時間で効率よく受験勉強を進める必要があります。
記憶力を高める方法、効率よく記憶する方法はたくさんありますが、もう一度ホルモンと記憶の関係について考えてみます。
なぜ思春期に記憶力が高まるのか
ホルモンは感情をコントロールする物質であると同時に、体や大脳にも影響を与えます。
思春期の性ホルモンは偏桃体と海馬を刺激し、シナプスを増やす効果があります。
つまり、偏桃体を刺激することで、不安や怒りの感情が強まり、切れやすくなりますが、同時に記憶をつかさどる海馬を刺激することで記憶力が高まり、シナプスの増殖が活発化することで、長期記憶の定着も良くなります。
だから、思春期には、一般的に記憶力が高まるのです。
ストレスは記憶力を低下させる
一方で、ストレスホルモンであるコルチゾールは海馬を委縮させ、記憶力を低下させます。
不安と怒りの感情が強まるということは、ストレスが増加するということであり、記憶力低下を引き起こすのです。
記憶力を高く維持するためには、不安や怒りの感情を抑え、ストレスのない精神状態を維持する必要があります。
笑顔で、人と挨拶をしたり、会話をしたりすると、人を好きになるオキシトシンの分泌を促します。
勉強の習慣化が記憶力を高めます
オキシトシンは、ストレスホルモンのコルチゾールの分泌を抑え、心を平安に保つセラトニンの分泌を促します。
セラトニンはやる気の素となるドーパミンの分泌を促します。
ドーパミンには記憶力を高める効果が有ります。
もっと言えば、ドーパミンが出ていない時の学習は定着しないとさえ言われています。
ただ、普通に生活しているだけでもドーパミンは分泌されています。
ですから、正確に言うとやる気になっている状態、つまりドーパミンがたくさん分泌されている状態でないと学習は定着しないということなのです。
また、ドーパミンは繰り返すことでも増えてきます。
つまり、最初は嫌でも勉強を続けて、勉強していることが習慣化してくればドーパミンは増えてきます。
勉強の習慣化は、海馬の入り口(情報の入り口)にある顆粒細胞を増やしますから、ドーパミンの増加と顆粒細胞の増加を同時に促して記憶力を高める効果があるのです。
幼少期におけるストレスが子どもに与える影響とは
幼少期に長く続いたストレスは、ストレス耐性を弱め、ストレスを感じやすくさせます。
同時に偏桃体を大きくし、感情の起伏が激しくなります。
つまり、情緒不安定になるわけです。
この幼少期のストレスの持続は結果的に記憶力を弱めることになります。
まとめ
つまり、ホルモンから考える記憶力を高める方法とは、幼少期からストレスを感じさせない環境で育て、感情の起伏が高まる思春期には、笑顔を絶やさず、勉強の習慣をつける環境を与えることだといえます。
中学生であれば勉強の習慣化は、海馬の入り口(情報の入り口)にある顆粒細胞を増やしますから、ドーパミンの増加と顆粒細胞の増加を同時に促して記憶力を高める効果があります。この夏も過ごし方ひとつで大きく結果が変わりそうです。