こんにちは。
久留米市の西鉄久留米駅から徒歩1分、新古賀病院の向かい側、
明善高校 久留米高校 公立上位高校受験専門塾 久留米まなび舎の塾長です。
当塾は自由度の高い個別指導スタイルの学習塾です。
子どもの能力の発達
幼児期に、子供は何にでも関心を持ち、大人の真似をしたがります。
人が本来持っている学ぶ本能を発揮しようとしているのです。
しかし、この時期に、学ぶことを阻害するような環境があると、子供の能力の発達に支障が出てきます。
例えば、親が身近にいれなくて、危険だからということで家に閉じ込めてしまうようなことが起きると、子供は自由に学べずに発達が遅れます。
しかし、自由に学べる環境さえできれば、このような遅れは小学生になってからでも取り返すことができます。
幼児期の子供達の発達の差は顕著に現れますが、そんなに心配することはありません。
発達の差は経験の差です。
ほとんどが、生まれて初めて経験することばかりですから、経験豊富な子供は急激に成長し、経験の乏しい子供は発達が遅れるというだけのことです。
例えば、運動が好きな子供は急激に運動能力が発達し、周りの子供よりも飛びぬけた運動能力を発揮します。
絵本を読むのが好きな子供は、言語能力が飛びぬけて発達します。
幼児期にはこのような経験の差による発達の差が顕著に見られますが、小学四年生くらいになるとほとんど差が無くなってきます。
子供達は、小学校の集団生活の中で、同じような経験を繰り返すうちに、発達が遅れていた能力の差を埋めてくるのです。
すべてが遅れていた子供でもほぼ追い付いてきます。
注意すべきは・・・
しかし、ここで回復できないダメージが起きる場合があります。
何かを嫌いにしてしまった場合です。
例えば、英才教育のために、無理やり漢字や算数を習わせ、漢字や算数を嫌いにすると言った場合です。
漢字や算数を学ばせること自体は、子供達の発達にとって良いことです。
しかし、嫌いにしてしまうと、その後も嫌いなままになってしまって、漢字や算数を避けるようになって、逆効果になるのです。
子供達は、漢字の読みを覚えるとか算数の計算を覚えると言ったことにはあまり拒絶反応を起こしません。
むしろ面白がって覚えます。
この時期の子供達は記憶の天才ですから、誰でも簡単に覚えてしまいます。
しかし、漢字を書くとか数字を書くとなったら話は全く別問題となります。
この頃の子供は不器用で、指がまだ思うように動かせません。
ですから、まだ箸もうまく使えません。
箸も使えないのに、漢字が書けるはずもありません。
数字だって満足に書けません。
頭の中では、漢字も数字も描けているのに、それが鉛筆では書けないのです。
どんなに努力しても書けません。
ですから、漢字を書かせたり数字を書かせたりすると、欲求不満がたまり、漢字や数字が嫌いになるのです。
そうすると、漢字や数字に対する拒絶反応となって残ります。
これは、小学生になっても残りますので、他の生徒に追い付けなくなってしまいます。
子どもの興味関心
子供達の嫌いなものを作るのはマイナスですが、好きなものを作るのは頭の発達にとって大いにプラスになります。
例えば、異常に昆虫が好きだったり、ポケモンのキャラクターを覚えるのが大好きだったり、自動車の種類を覚えるのが大好きだったりといった子供達はたくさんいます。
これは素晴らしいことです。
この時期の子供たちにとってはそれが学習なのです。
興味関心があるものを思いきりやらせることは、その後の学習意欲や集中力の発達に大きく影響してきます。
この異常な興味関心が、小学校での学校の勉強への興味関心につながる可能性は大きいのです。
もし、遅れて小学生になった今、そのような行動が出てきたとしても、それを遅れているとか異常だと言う理由でやめさせたりしない方がよいかと思います。
子供達の学習意欲や集中力は、本来遊びの中で鍛えられるものなのです。
遊びの中で鍛えられたものが、学校の勉強に活かされるのです。
いや、正確に言うと子供達の興味関心や集中力にとって、遊びも学校の勉強も同じなのです。
それを区別しているのは大人であり、大人が学校の勉強だけを強制してくるために、子供達は学校の勉強が嫌いになるのです。
大人が区別しなければ、子供達は遊びと同じように学校の勉強も楽しくなるはずです。